About

さわせ たり

美術家

絵画、手製絵本、鉱物ジュエリーの作品を制作、主に展示 / WEBなどで作品を発表。
テーマに精神性、内面性を表現した作品を発表。

 

10歳より油絵を学び、美術教室、アクセサリーデザイン、制作、カリキュラム編成、アクセサリーの作り方の原稿書きなどの仕事に携わる。

2003年より始めた作り手の人生が表現されたその人らしい絵本づくりを主旨に開催している絵本講座は、延べ1000人以上が絵本を制作している。



制作について

     絵は子どもの頃の自分にとって身近にある美しいものの一つでした。

     小学生1年生の時、国語の教科書の表紙絵の美しさに心ときめき、国語がない日も

     その教科書を鞄に持っていると嬉しい心持ちがしたことを覚えています。

 

     それは自分にとっての「美しいもの」を認識した大事な体験でした。

     私にとっての美しいものとは、目に見える形の内側の奥底にあるひかりのような、

     目に見えないものに共鳴していることだと感じています。

 

     それを私は「ポエジー」、「詩」と呼んでいます。

     その心の奥底にある「詩の体験」はたくさんの人と繋がっていると感じています。

     そんなイメージを持って制作をしています。



世界は一つの大きな詩

様々な神話をもった民族、人生という物語をもった個人、それを生きて感じたものが詩となる。 

世界は詩をもつ存在たちの集まりであり、世界は一つの大きな詩である。 

 

私の絵は私の詩である。 

現在、支持体である紙に水彩絵の具で描画した絵を二段階に分けて制作している。 

一段階目は、スタンピング手法の応用で、偶然的で再現性のない抽象形体のイメージを(イメージ 1)として制作する。

その上にさらに水彩で具象形体を描画する、これが二段階目の(イメージ 2)となる。

(イメージ 1)の抽象形体から心の中をサーチし、それにより現れた具象形体を加えることにより絵の意味や表現が定まり、これが自身の内面の表現(イメージ 2)となり、私の詩となる。 

 

既に存在しているこの世界に生まれてきた自分が、みえる事象をどう読み解くかで、この世界の意味も私の詩も世界と共に変わる。

世界も私も変わり続けている。

そして、私の生きたいのちの欠片となっていく。